岐阜県美濃加茂市教育委員会では、今年度から全小中学校(小学校9校、中学校2校)のPC教室を撤廃し、学習者用端末(スレート型)と教師用端末(スレート型)を配備する計画だ。
全教室配備で活用率は高い |
美濃加茂市教育委員会では今年度、小学校2校に教師用端末合計12台、児童用端末80台、デジタル教科書「理科」「社会」を配備。さらに、各学年に1セットずつプロジェクター、書画カメラ、マグネット式電子黒板、DVDデッキ、スピーカーを配備。児童用の端末とプリンタは充電できる移動式カートにセットし、普通教室で使えるようにした。
整備を担当した学校教育課の加藤喜代司指導主事は、「PC教室だとPC操作メインの活動というイメージがあり、稼働率が低かった。そこで、PC教室を完全撤去し、普通教室で柔軟に使える環境を目的に配備した」と話す。
具体的な整備内容は、スレート型端末(東芝)、プロジェクター(EPSON)、書画カメラ(EPSON)、電子黒板(PLUS)など。使い勝手の配慮から結果的に、いずれも各社最新製品の配備となった。
今年度配備分の2校は8月に整備を完了、夏休み期間中に教員研修を行ったところ、教員の反応は大変良く、2学期開始早々から稼働率は大変高いという。学校に視察に行った際、4年生と6年生の理科で、教師用PCとプロジェクター、電子黒板を連動させ、動画を見せるなどしていたという。
同市ではほぼ初めての本格的な普通教室へのICT環境整備・活用ということになるというが、整備後すぐに稼働率が上がっていることから、ICT機器やその活用が学校にとって身近なものになっていると考えることができそうだ。
【2012年10月8日】
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