【フューチャースクール校報告】ICT活用能力が向上

 6月1日に開催された第3回学びのイノベーション推進協議会では、本実証事業の対象校に在籍する児童生徒のICT活用スキルの変容に関する調査結果(速報)が報告された。調査は、18校(小学校10校6学年、中学校8校3学年)の担当者等が平成23年4月と平成24年2月での児童生徒の実態について学年ごとに40項目について評価して回答したもの。

  それによると、小中学校とも、実証校の児童生徒のICT活用スキルは確実に伸びていること、特にタブレットPC等の起動終了や画面操作等の必須操作については、短期間で操作スキルが向上していることがわかった。

  ファイルの分類・整理や階層的なフォルダ作成については、小学校ではそれほど伸びは見られなかったが、中学校では高い伸びが見られた。

  なおWeb作成、情報発信、デジタル辞典等の利用については、小中学校ともそれほど大きな伸びは見られなかった。今後は、本データを基に一次的な分析を行うとともに、平成24年度調査項目を検討していく。本調査は平成25年11月〜26年1月ごろの実施を予定している。

  当日の会議では、現行の「ICT環境整備に関する数値目標」について、「PC配備について、現行目標3・6人/台は、今後は可動式をメインに整備するべきでは」「電子黒板や書画カメラの整備目標が設定されていないが、先生たちはこれらを習熟してからTPCの活用に着手していく傾向があることから、具体的な数値目標を設定すべき」「PCを使って指導できない教員が現状4割いるということは大きな問題」などの意見が出た。

【2012年7月2日号】

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