こねっと・セミナーが一新

総合的な学習に対応
事前に課題を設置し成果発表

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 学校におけるマルチメディア環境の利用促進施策の一環として、テレビ会議システムやインターネットを利用して、平成8年の11月から毎回多彩なゲストを招いて行われてきた「こねっと・セミナー」が、総合的な学習の時間を見据えて、新たな展開でスタートする。
 従来は、ゲストの貴重な体験談などをテレビ会議システムを通じて語り掛け、子どもたちからの質疑を受ける形で、交流が行われてきたが、それを発展させて今後は事前に課題学習を設けて、児童・生徒が調べ学習や体験学習を行い、講師に対して質問を投げかけるだけでなく、自分たちの意見や考え、体験学習の成果を発表していく形になる。
 またこねっとプラン参加校だけでなく、公私立を問わず、どのような学校でもインターネットのライブ中継や、「こねっと・ワールド」上にアップされる蓄積映像を見てもらうように広く呼びかけていく。
 その新展開のこねっと・セミナーの第1弾が9月29日、手話を学ぼうをテーマに、ろう者を主人公にした映画「アイラブユー」を監督した米内山明宏氏を講師に、ゲストコメンテーターにタレントの西村知美さんを迎えて行われた。
 米内山監督からは、映画を通して伝えたかったことや、手話の文化などが語られ、西村さんからは手話に出会ったきっかけなどが、子どもたちに向けて話された。
 そして参加校の児童は今回の事前課題である、手話で自分の名前を伝える、好きな食べ物を表現するということに、各自練習してきた手話で表現し、この日の会場となった足立ろう学校の生徒たちと交流を行った。
 今後、こねっとセミナーは、環境問題や、美術鑑賞の楽しみ、天気などの自然現象の面白さなどを、毎回多彩な講師を迎えて開いていく。
こねっとワールドURLhttp://www.wnn.or.jp/wnn-s/
(教育家庭新聞99年10月2日号)