パソコンも置ける学習形態の変化に対応
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←改正前(現行の机)
従来の狭い机・いすから広く快適なものを選択できるように−−パソコンなどの多様な教材を教室で使えるように、文部省は昨年度から通産省と協議を重ねてきたが、このほど教室用の机・いすのJIS規格が改正され(8月20日官報告示)、文部省は改正内容を都道府県教育委員会に通知した。
机・いすの規格はこれまで、児童・生徒の体位の向上にあわせる形で改正されてきたが、今回はグループ学習や個別学習など学習形態の多様化に対応することと国際規格に合わせることがポイントとなった。
インターネットに接続できる情報コンセントつきの机もJIS規格として、使用できるようになる。
改正後→
主な改正内容は、1現行では、机面の大きさは奥行き40センチ幅60センチの1種類に限定されていたのを、机面の大きさを拡大し、また多様なサイズを選択できるように、奥行き45センチと50センチ×幅60・65・70・75センチの8種類に増加。2座面高さ調整の可能ないすにより身長差に適応できるようにした。3木質材料、合板、金属材料について詳細に規定されていた材質規定を廃止。有害物質の使用だけを規制する。4情報機器の導入に対応するため、パソコンなどを使用できるよう、情報コンセントや電源の組み込みを可能にした。5名称を「普通教室用」から、多目的スペースなど普通教室以外でも使用することを想定し「教室用」机・いすに改めた。6国際規格(ISO規格)の区分に合致させた。
今後、校舎の改築や新築、机の更新時に、教育委員会・学校では、従来規格の机・いすとあわせ、選択できるようになる。文部省では、多様な学習形態に対応できる新規格の机・いすを普及させるため、年度内にも手引き書を作る予定だ。
(教育家庭新聞99年9月4日号)
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