小学校でHPの作り方を

高校生が出前授業

 高校生が小学校に出前授業−埼玉県立幸手高等学校マルチメディア部の生徒たちが3月25日、同校の海老原武先生の指導のもと、幸手市立上高野小学校5年1組の子どもたちに2時限にわたってホームページの見方や作成の仕方を教えた。
 幸手市内の小学校はまだ、インターネットに接続されていないため、マルチメディア部の生徒たちがあらかじめ、閲覧用のホームページを収録したCD−ROMをコンピュータの台数分作成。授業では、オフラインで、CD−ROMに収められたホームページを見てから、ホームページ作りにもチャレンジした。

 子どもたちは、「最初はなんだか良く分からなかったけど、少したつと自分で言葉を入れられるようになった」「高校生のお姉さんが親切に教えてくれた」など、感想を語り楽しくホームページについて学んだようだ。
 上高野小学校担任の坂本正子先生は、「学校と地域の重要性が指摘されているが、実際に地域と連携し、学校を活性化していくのは難しい。その大切さがこの授業を通して分かった」と。
 子どもたちに情報活用能力を身につけてもらうために、こうした授業はどんどん普及してもらいたいもの。

インターネット情報交換会
 教員や企業の一線で活躍している人などがインターネットの活用に関して情報交換を行っている「第4回学校インターネット情報交換会」が4月23日、マルチメディア部の生徒たちも参加して幸手高校で開かれた。
 前述の坂本先生の報告や幸手高校渡辺雅弘先生のカナダ・上海・日本の3国間インターネット交流プロジェクトの報告、進学研究社代表の吉田治氏による同社ホームページで展開している「面接の受け方」ビデオの紹介、学校で想定されるサーバー管理の問題点、JPNIC委員からの最新情報の報告など有益な交換が行われた。(研究会の連絡先は、幸手高校海老原先生)

(教育家庭新聞99年5月1日号)