小平市が「こげらネット」を構築

情報の共有化へ

センターと学校間を10Mbpsで接続

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  東京都小平市で、教育センターを拠点に情報の共有化を図る小平市教育情報ネットワーク(こげらネット)の中心となる同センターの開設式が9月26日に行われた。
 小平市教育情報ネットワークは、教育センターと市立学校27校を10Mbpsという高速光ファイバーの専用線で結んだシステム。教育センターのサーバーに必要な情報を集中させ、学習などで必要となる教材やインターネットに接続した一時ファイルなどを蓄積。有害情報もセンター側で一括して排除できるようにしている。教育委員会からの通知文書や行事の連絡など、従来紙により行われていた伝達も、できるところから電子化していく予定だ。

 回線速度については、当初128kbps専用線を考えていたが、「バーチャルエージェンシーの・すべての教室からインターネットに接続し、学校から高速に接続・といった報告が出され、校内のすべてのパソコンからインターネットに接続できるように、また動画や音声の送受信にも耐えうる高速回線の導入に踏み切りました」と指導課主任の相浦さん。回線は、無線LAN、ADSL、CATVなども併せて検討した結果、NTTが提供する「ワイドLAN」サービスに決定した。同サービスは今春からはじまった複数拠点を光ファイバーで結ぶ割安なサービスで、プロバイダー費用を入れても月額約130万円で、128kbps専用線で組むのとそれほど価格に違いはなかったという。

 小平市はコンピュータの整備が進んでいる方ではない。小学校は19校中13校に6台の整備を終えたところで、中学校もMS−DOSのコンピュータを更新している最中で、44台同時接続できるのは8校中4校、2台しか接続できない学校も4校あるという状況である。そのため、無理なく情報化を進めていくため、電子メールの利用については当面は内部のネットワークで練習することとし、外部とは情報担当の先生を中心に行い、慣れてきてから拡大していく方針だ。
 さて、どういう教育コンテンツを今後収集していくかが課題となる。
 「正直、学校が使いたい、使うであろう項目をどう作り上げていくか悩んでいます。情報教育担当の先生や教育委員会だけでは人数が限られていて、作れない。広く他の先生にも呼びかけて授業の中で使いやすい、また使われるものを作っていきたい」

(教育家庭新聞2000年10月7日号)