総合学習の事例集(中・高編)を発行

特色ある実践手助け
情報や環境、福祉など網羅

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 文部省は、文部省研究開発学校の取組みや学校裁量の時間の取組みなど、特色ある教育活動を行っている23の中学校、14の高校の取組みの実践例を収録した「特色ある教育活動展開のための実践事例集−・総合的な学習の時間・の学習活動の展開(中学校・高等学校編)−」をまとめた。

 各学校の実践事例の特色を「国際理解」、「情報」、「環境」、「福祉・健康」、「地域」、「その他」に分類し、また「体験的・問題解決的な学習」、「ティームティーチング」、「異学年交流」との関連が分かるように、冒頭で表にまとめている。
 各学校の実践例では、単元の学習計画や指導案なども含めて、学校の実態、総合的な学習活動のねらい、活動の実際、地域の専門家の強力、指導の工夫、指導上の留意点などについて記述。

 「インターネット等を活用した地域学習」をテーマにした前橋市立第四中学校の技術・家庭科の「情報基礎」領域における実践では、インターネットを活用した情報収集、交流、情報、発信、四中や前橋市を紹介する四中カルタ、釣り情報などの制作について紹介。
 また、文部省研究開発学校の埼玉県杉戸町立杉戸中学校の実践では「オリエンテーション」、「メディア学習」、「ホーム学習・」、「テーマ別学習・」、「ジョイント学習・」といった年間の活動計画や一人ひとりが一課題をもって行動した生徒のテーマ例などについても紹介した。
 滋賀県湖北町立湖北中学校の実践は、「選択教科・環境科・の開設」について。3年生を対象に、4〜10月にかけて「環境科・・・・・・・」の4つの講座を開設し、グループ学習を中心に環境教育を行った取り組みを紹介。
 高校では、奈良県立高田高校の「教科・探求・の取組」として、「環境学」「福祉と共生」「海外事情」「やまと学」の4科目、各2単位で構成された「探求」の実践について。福島県立光南高校の「教科・教養・の取組」として、多様な科目から構成されている教科「教養」の中から、人間関係を形成できる力の養成を目指す「ディベート・マナー」(2単位)の実践について紹介している。
 A4判212ページ。大日本図書発行(・30・3561・8676)、定価219円(本体)。
(教育家庭新聞2000年3月4日号)