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TOP教育マルチメディア「検定」活用 記事 
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 児童・生徒の学ぶ意欲を育むためのツールのひとつとして、「検定」が注目されている。「検定」は、PISA型学力の向上に寄与するものや基礎学力の向上に役立つもの、キャリア教育や就職活動、自己PRに役立つもの、ビジネススキルに活かせるものなど、様々だ。本特集では、様々な検定から、子どもはもちろん、教員自身のスキルアップに活用できる注目の検定を紹介する。

【日本語検定】
日本語検定委員会

正しい「日本語」を身につける

ビジネスから学校まで導入すすむ


 日本語検定(通称 語検)は、日本語を使うすべての人のための検定だ。

 平成19年6月に第1回を実施して以来、これまで6回実施されており、正しい使い方にどこかで戸惑いがちな「敬語」を中心に、「日本語の正しい使い方」を身につけることが目標だ。
 ビジネススキルや就職を目指す学生、学校教育の一環として様々なジャンルで導入が進んでいる。

能力、発達段階に合わせた日本語の能力を身につける

 日本語検定は、日本語の運用能力を6つに分類し、「日本語を日常生活において正しく使える」総合力を測定する。
 6領域は「敬語」「文法(言葉のきまり)」「語彙」「言葉の意味」「漢字」「表記」。試験は1級から7級までで、小学校から社会人まで、様々な段階を用意している。
 級ごとに世代や社会的な役割を想定し、それぞれの能力、発達段階に合わせて取り組むことができる。特に「敬語」については力を入れており、正しい敬語を身につけることに寄与している。

入試での資格優遇も

 受検者一人ひとりに作成される個人カルテには、小問ごとの正誤のほか、領域別正答率なども記される。これにより、自分の得意な領域や伸ばしていく必要のある領域が分かる。入試等で「日本語検定」資格取得者を評価・優遇・単位認定する学校(大学・専門学校・高等学校)も増えている。日本語検定のHPでは、模擬問題に取り組むこともできる。

【対象】小学生〜社会人
【取得級】1級〜7級 団体受検あり(10名以上)
【次回予定】平成22年度第1回(通算7回)/一般会場6月19日・準会場6月18・19日
【申込受付】〜5月21日 
【連絡先】特定非営利活動法人 日本語検定委員会Tel=0120・552・858 URL http://www.nihongokentei.jp/

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【2010年4月3日号】

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