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TOP教育マルチメディア「検定」活用 記事 
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 子どものモチベーションアップや学力定着の目安にするなど、各種「検定」の学校活用や導入が広がっている。英語や国語、漢字、言語能力や理科、数学など「基礎学力定着」の目安として様々な検定を活用し、学校教育や授業、選択授業、家庭学習などの目安として子どもたちの意欲向上を図ることも可能だ。
高校や大学等入試優遇が受けられる検定、自己アピールとして威力を発揮する検定、小学生から大人まで受検できるものもあり、その目的と活用が拡がっている。

【iML国際算数・数学思考力検定】
国際算数・数学思考力検定協会

問題解決の道筋を創造的に考える

 「国際算数・数学思考力検定」には、1級(大学・一般)から10級(小学校1年〜2年程度)までの級がある。同検定の特色の1つは、思考を「問題解決のプロセス」と位置づけ、数学的な知識・技能だけでなく、問題解決の筋道を創造的、主体的に考える力を測ることである。

 従って、各級の問題は文部科学省の新学習指導要領の内容に関連しつつ、同時に一般的な問題解決に関わるものも広く扱われている。例えば、与えられた複数の情報から必要な情報を見つけ適応する力に関するものなどである。

 問題は大きく次の3つで構成されている。@学校教育と関わり、基礎的基本的な知識・技能を問うもの、A条件や情報を得て、それらを組み合わせて問題解決するもの、B空間観念に関わるもの。記述問題もあり、思考過程を丁寧に測れるようになっている。

 児童・生徒が様々な答え方を考えることで、算数・数学に興味を持つきっかけにもなり、意欲喚起につながる。また、検定の採点ではその思考過程も点数化している。
学校では、授業の中や放課後の学習教室でも活用され、思考力を重視した問題に挑戦している。

   ◇  ◇

中学・高校でも
資格取得者に優遇措置

 「国際算数・数学思考力検定」の資格取得者を入試などで評価・優遇する学校が増えている。現在、優遇措置を実施している学校は、大学・短大では87大学、中学・高等学校は61校。今後も優遇措置校は増えていく傾向だ。
【対象】大学・一般〜小学生 
【取得級】1級〜10級 団体受検、個人受検 
【次回予定】○準会場(学校会場など)第1回=6月19・20日(申込受付4月〜5月21日)
第2回=7月10・11日(同4月〜6月11日)
○公開会場 第1回=7月18日(同4月〜6月18日) 
【特記事項】平成21年度は、準会場受検は年間8回、公開会場受検は年間2回を予定。準会場受検は1名から可能。 
【連絡先】国際算数・数学能力検定協会事務局TEL075・501・0131

【2009年4月4日号】

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