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TOP教育マルチメディア「検定」活用 記事 
教育マルチメディア


 子どものモチベーションアップや学力定着の目安にするなど、各種「検定」の学校活用や導入が広がっている。英語や国語、漢字、言語能力や理科、数学など「基礎学力定着」の目安として様々な検定を活用し、学校教育や授業、選択授業、家庭学習などの目安として子どもたちの意欲向上を図ることも可能だ。
高校や大学等入試優遇が受けられる検定、自己アピールとして威力を発揮する検定、小学生から大人まで受検できるものもあり、その目的と活用が拡がっている。

【 P 検 】
パソコン検定協会

社会に出て役立つICT能力

プロフィシエンシーを測る
 「P検はある特定のソフトの技能を問う試験ではなく、あくまで職場で求められる総合力、プロフィシエンシーの獲得を目標とした検定試験です」と語るのは須古勝志・パソコン検定協会事務局長。

 「プロフィシエンシー(運用能力)」とは、知識・スキルを現場の状況に応じて発揮し、目的を遂行できる能力のことで、単なる知識の有無ではない。P検では毎年行う「環境分析」により市場の動向を把握、「職務分析」により各職務に求められるICT能力を明確にし、その能力を測るための問題を導き出している。

 いわば、社会に出て役に立つ力を測る「PISA型」のICT能力検定試験とも言える。

   ◇  ◇

ユニバーサル対応も
 平成8年にスタートしたP検は、近年一層外部による評価が上昇している。
 gooの取りたい資格ランキングで、総合4位、情報系では1位に位置している。また、入試優遇措置をとっている大学・短大数も、英検、漢検についで第3位となっている。

 昨年から、試験システムがインターネットを利用して行う新CBT(Computer Based Testi
ng)に変更され、P検タイピング(無料)試験も実施。先生方から「たいへん使いやすくなった」と好評である。21年度はユニバーサル対応を完成。色弱者や視力の弱い方が受験するとき、個別のコンピュータで画面が見やすいように設定できる。
 
【対象】中学校・高等学校〜大学生・一般 
【受験級】1級〜5級 【実施日程】随時 
【申込方法】中学・高校「団体受験」は学校の先生へ申し込む。「個人受験」は希望のPASS認定校(試験会場)に直接電話(試験会場案内=P検コールセンターTEL03・5338・8784またはP検公式サイトhttp://www.pken.com)

【2009年4月4日号】

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