新春コラム “ネット”がむすぶ人と情報A
インテルが描く近未来の家庭のネットワークイメージ
学校のパソコンから家庭のネットワークにアクセスし、自宅のパソコンをたち上げ、前日に作っておいた教材、生徒全員に利用させる。成績処理や校内文書など自宅で作業をしていたデータに、学校で修正を加え完成させる。
校内のネットワーク化が徐々に進み、世界的なネットワークであるインターネットも普及しつつあるが、家庭の中にあるデータにアクセスすることは、現状ではまだ難しい。
ノートパソコンにPHSをつなぎ、外出先から家のネットワークにアクセスし、ネットワーク越しに好みの音楽を聴く。忘れていたテレビ番組のビデオ予約をする、部屋や家電製品の電気を点けたり消したり・・。
近年の技術の進歩は非常に早く、そんなことができる段階になっているという。
「今年は、進んでいる人の家庭ではこれを、実現できるようになってくる。夢物語ではなくなっている」とインテル株式会社開発本部長の高橋恒雄さん。
インテルは昨年10月、家庭において近く実現可能なネットワークデモルーム(非公開)を作った(上図及び写真)。
リビングルームには、大きなプラズマディスプレイ、パソコン、ビデオデッキ、CDチェンジャーなど。これらが、ネットワークでつながれ、パソコンでそれを制御したり、記録できるようになっている。書斎には、ビデオ編集もできる高機能パソコン。ここには、電気のおおもとを制御するインターフェイスがつけられている。ベッドルームや子ども部屋にもテレビがあり、パソコンにつながれている。
各部屋は一つの家庭内ネットワークに接続され、例えばキッチンや子ども部屋いて、居間にあるCDチェンジャーから好きな音楽を聞くことができる。
写真は、テレビ会議で音楽の指導を受けている例。音楽のレッスンをパソコンとつないだ大画面でリアルタイム、インタラクテイブに受ける。家にいながら、英会話や絵画などの指導、また、長期の休みに先生から宿題や課題研究の添削を受けることもできる。
サーバーは置かない。ゲートは家の中にあり、ISPに相当するシステムも家の中にできる。
さて、今年は学校、家庭のネットワークはどこまで、進むのだろうか。
(教育家庭新聞1月1日号から)