深谷市で中学校2校に校内LAN

どの教室からもインターネットに接続

 

小、中学校のインターネット接続を進めている深谷市は、今年度中に中学校2校を、普通教室や特別教室などほぼどこからでもインターネットに接続できる環境を構築する。

2校は、深谷市立南中と上柴中。既に導入していたコンピュータを更新し、42台の新機種を導入。同時に、基幹、支線とも大容量の100BASEで普通教室や特別教室、職員室、パソコン教室などを結んだ校内LANを構築する。100BASEのLANでしかも各教室に通信コンセントを設けるというのは、全国的にめずらしい。教室で使用できるように、ノート型パソコンも導入される。

LANサーバーには、ウィンドウズNT、インターネット接続にはルーターを使用する。学校からはIADN回線(INS64)で商用プロバイダーに接続する。

市の計画では、11年度までに7つの中学校すべてをインターネットに接続、しかも上記のような校内LAN環境を構築する。また、小学校は既に、12校中8校で1校平均7台をインターネットに接続。残る4校は10年度に接続する予定だ。

学校教育課指導主事の清水勉さんは、「“学びのネットワークづくり”を促進したい」と環境構築の意図を語る。

「他の学校と情報交換しながら、授業を進めていく。福祉教育など心の面での利用も可能となるだろう。ホームページも互いに影響しあい学びあい、水準を高めていきたい」。

深谷市は伝統的に情報教育の取組みが盛んで、質も高い。

(教育家庭新聞98年2月7日号から)