最新IT教育―実践、成果を報告― | ICT|フィンランド教育 |
自分に関するニュースを作る(プロヘイナン小学校) |
教育実習の協定校であるヘルシンキ市立プロヘイナン小学校は、児童数440名でヘルシンキ市郊外にある。校庭に隣接した、市が管理するスケートリンクも利用できる。外国語は小学校3年生から英語、フランス語から1カ国語を選択して週に2時間ずつ、4年生からは第二外国語としてスウェーデン語を加えた3か国語から1か国語を選択して学ぶ。
各教室にプロジェクタ、実物投影機、PCなどのIT機器があり授業で利用される。また、Wilma(ウィルマ)という保護者が児童の出欠席や学習状況をインターネットを通じて把握できるシステムも運用されている。国語の授業で子どもたちがPCで実話や物語をまとめる学習活動にも使われ、IT機器は授業での教師の教材提示、子どもたちの学習の道具、保護者との連絡の手段の3通りで総合的に使われている。
実習生へのインタビュー |
ヘルシンキ大学教育学部の修士課程の学生6名が第2ピリオド5週間の実習を行っていた。5週間の内容は大要次のようなものだ。第1週=観察、第2週=ペアで教える、第3・4週=単独で教える、第5週=ペアで教える。1週間あたりの実習時間は20時間、5週間合計で100時間。
実習生に視察参加者の面々がインタビューすることができた。
Q 実習はどのように役に立っているか
「教育の実務は現場の学校でないと学べないので、一般校で実習できることはとてもプラスになります」
「教授法に関しての大学の先生のアドバイスより、現場の先生のアドバイスの方が役に立ちます」
Q 実習生の自己改善課題テーマは
実習生A「ケアに関するエチケット」 B「子どもとのコンタクトの仕方」、C「包括的な教え方」、D「子どもの反応を見ながらの実習」、E「問題が起こった時の解決策」、F「計画的な授業の進め方」
Q ペアの良い点悪い点
「お互いに得意な部分を出して補い合える」「人それぞれ考え方が違うもので、異なった考え方を調整し解決していくプロセスが大切」
【2010年3月14日〜21日フィンランド教育視察レポート】