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フィンランドの教育を視察
中学3年生に聞く
携帯電話の使用料上限8000円、全て親が払う

 以下は、国語科のレバニエミさんが担任する中学3年生14人との質疑応答である。

中学3年生14人  −進路の状況は?
普通高校に行く生徒3人、進路が決まっていない生徒3人、職業学校に行く生徒約7人(金属、機械、自動車、自動車、商業、美術、経済)、など。

  −家庭でのインターネットやゲーム、テレビの利用状況?
  毎日インターネットかテレビゲームを3時間以上やる生徒もいる。
  「ほとんどの人が時々インターネットをしたりテレビを見たりするのは当たり前だが、ゲームをするのは思っているほど私たちはしていない」、という意見も。
  テレビを毎日2時間ぐらい見る人、4時間ぐらい見る生徒もいる。

  −人気番組は?
  アメリカの番組で刑務所を脱走するようなシリーズ番組、また青春ドラマシリーズが見逃せない番組。一般にアメリカの番組が人気がある。

  −日本では携帯電話の学校への持ちこみが問題になっているが
  全員今持っているが、マナーモードにして電源をつけている。しかし、授業中に携帯電話が問題になったことはない。(先生)問題にならないから禁止する理由がない。
  フィンランドでは、サーバが貧しく携帯電話でホームページは見られない。

  −携帯電話の使用料金は
  1か月の使用料金、一番低額で5ユーロという生徒がいたが、25ユーロ、30ユーロ、高い生徒で50ユーロぐらいが限度(1ユーロ160円)。全部親が払う。

  −放課後の補習で希望の進路にいけるようになったという人はいますか。
  塾ではないので、遅れた科目を取り戻すというだけで、補習があってみんなついて来たということだ。

  −社会貢献活動はどんなことをしているか。
  数人が自治体の青少年議員になっていて、自治体に対して要望を出すことができる。13歳から19歳20人で構成され、青少年の意見として青少年地位向上のための意見を出す。

  −今後、設定して欲しい科目はあるか
  起業家の授業が欲しい。演劇など自己表現の科目、以前クラブがあったが予算がなくつぶされてしまった。
 

【2007年2月3日号】


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