「OCNスクールパック」4月から提供開始

第1弾の製品を発表、サーバーにIPS-Pro

 

本紙で何回か報道してきた「OCNスクールパック」の発表が2月25日に行われた。常時接続の専用線である「OCNエコノミー」とプロバイダー費用、サーバー機などがパッケージ化されたもの。回線が使い放題、自分の学校の名前のURL(独自ドメイン)が持て、生徒全員のメールアカウントの発行や情報の発信、Webの閲覧規制もできる。サーバーには、第一段として、「IPS−Pro」が使用された。定価は6万3300円。4月から提供が開始される。

 今回発売のパックの正式名称は「OCNスクールパック by IPS−Pro」。月々6万3300円で、常時接続の回線、サーバー機等のリース料、プロバイダー費用、サポート料などが含まれる。ハード(写真)は、サーバー機、ルーター、ハブ、そして、停電時にサーバーのデータの損失を防止する無停電電源装置(UPS)で構成される。

 これらのハードは、接続された状態で納入される。学校は、ブラウザの設定画面で、管理者用パスワードなどを入力し、実行ボタンを押すだけで、インターネットが利用できるようになる。

 サーバー機にプリインストールされたソフトウェアには、WWWサーバー、メールサーバー、プロキシサーバー、WWW閲覧規制、ファイアーウォール機能を持つ。ホームページ作成用のオーサリングソフトもついている。校内で電子メール交換、校内メーリングリストの運用も可能になる。

 メールアカウントの新設・変更も工夫されている。新学期などの一括登録・変更で、あらかじめエクセルなどで作っておいたデータを利用できる。サポートは、専用のヘルプデスクが担当。リモートメンテナンスによる修復、故障時にハードの取替えまで対応する。

 「システムの維持・管理に先生の負担がかからない。教育利用に時間をかけてほしい」と開発担当者。

 ドメインを管理するDNSサーバーは、NTTのOCN側で運用サービスする。 

 なお、IPS−Proは、ソニーコミュニケーションネットワーク鰍フもので、企業向けサーバーとして実績を持つ。

 当日は、OCNエコノミー、ルーター、ネットワークソフトなどで構成される「OCN SOHOパック1」も同時発表された。

 問合せ=電話0120・202499。

 

(教育家庭新聞98年3月7日号から)