株式会社レッツコーポレーション
株式会社レッツコーポレーション(本社 名古屋)では、気象庁から送られてくる緊急地震速報をISDN回線のDチャンネルパケットを用いた仕組み(以下ISDN回線)を使い、平均1秒以内に知らせることができる「減災スーパーくん」を提供している。
気象庁から送付される情報は専用線で自社サーバに届き、そこで各地に必要な情報が振り分けられ、各学校に届けられる。学校に設置された「減災スーパーくん」は、学校放送設備を自動的にオン、音声や警報が全教室に流れる、という仕組みだ。音声または警報は、各学校ごとにニーズにあわせて設定する。学校推奨モデルは、リース契約の場合、月々約8800円と、ローコスト。オプションで、表示システムで視覚的に地震情報を提供することもできる。
ISDN回線を用いた仕組みは、全国的にも同社だけ。そのメリットから同社では現在、各マンション施行業者、金融機関などから問合せが多くきているという。
ISDN回線で「安定性」「安全性」「ローコスト」を実現
ISDNを用いることのメリットは「安定性」「安全性」「ローコスト」の3つ。
学校に既に設置済のデジタル電話回線に情報受信端末「減災スーパーくん」を接続することができるので、新たなアドレスの取得などに関わる経費が派生せず、ランニングコストが低くすむ。学校でアナログ回線を使用している場合はデジタル回線に変更する必要があるが、ランニングコストはほぼ同じですむという。自社サーバ経由なので、情報漏えいや意図的な介入・情報操作などの危険もなく、
安全性にも優れている。また、インターネット回線だと回線の混雑により遅延の可能性があるが、ISDNの場合は一斉送信の場合に起こりえる遅延の可能性はほぼゼロで、同社サーバより各学校に情報発信される時間は最速で0・4秒〜数秒程度と、安定している。現在サーバは4台設置されており、1台につき5000箇所への安定供給が可能。今後導入ユーザ拡大により、サーバは増設される。
■株式会社レッツコーポレーション
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【2007年10月5日号】