3年間にわたり、全国の小・中・盲聾養護学校へNHKが保有する教育用映像(約3000本)を無料で高画質配信するオアシスプロジェクトの募集が開始した。コンテンツ配信を開始した昨年11月1日からわずか1か月にもかかわらず、登録校数は2874校(11月30日現在)。
申し込み校数の多かった県は千葉県(264)、愛知県(257)、東京都(232)、鹿児島県(222)。逆に申し込み数が少ない県は福島県・宮崎県(ともにゼロ)、高知県(1)、宮城県(3)。オアシスプロジェクトの申し込みは教育委員会経由で各校に通達されている。公立私立小・中・盲聾養護学校は全国に約3万5000校。一ヶ月弱で約8%の学校から申し込みがあった計算だ。
1ヶ月で約8%という数字は「デジタルコンテンツを活用できる環境」にあり「活用したい」と考えている教員の数と考えることができる。オアシスプロジェクトにて活用できる映像は現状理科社会が多い点から考えると、有用なデジタルコンテンツを活用したいと考えている教員の絶対数は増えているといえそうだ。
有料コンテンツとしてはその使い勝手の良さから教科書準拠のデジタルコンテンツの活用が確実に進んでおり、今後も増えていくことが予想される。授業でICTを活用する、というよりは、より授業に活用しやすい教材の増加が教育現場のICT活用活性化につながると考えたい。なお、オアシスプロジェクトは現在もオアシス協議会にて申し込みを受け付け中。
【2007年1月1日号】