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2007年・学校教育とICT
学校PRと学校HP
〜学校情報の公開が学校の[味方」を増やす
 

 学校が学校をPRする、という必要性が指摘されてきている。公立の小中学校において学校を「PR」しなければならない、という概念は新しい。何のために学校は学校をPRしなければならないのか。東京都品川区のように学区が撤廃され、地域横断的に生徒募集を行う学校で「学校PR」が必要であるという論理は理解しやすい。では、それ以外の学校で「PR」は不要なのだろうか。

 そのひとつの解答として「学校HP」というPRツールの活用から生じる「学校と地域の連携」がある。

 J―KIDS大賞では全国の学校HPをウォッチング、その中から優秀な学校HPを毎年表彰している。学校HPで地域に学校の情報を公開していくことで、地域との「連携」や学校への「理解者」が増え、信頼度が増し「味方」が増えていく、という。
 
 昨今、学校関連でニュースになることといえば、未履修やいじめ、自殺や自殺予告、教師の起こす事件といったマイナス情報が多い。しかし、本来保護者が知りたいニュースは地域の学校や隣の学校でどのような活動が行われており、どのような表情で自分たちの子どもが学校で過ごしているか、どのようなことを先生が考えているのか、という点だ。そこを学校HPを通して地域に情報を提供することで、学校に対する信頼感が生まれ、応援団が増えていく。学校が学校自身をPRすることは、地域を含めた学校自身の活性化につながっていく。

 かつて学校HPは、担当者が不在になるととたんに更新作業が止まってしまう「特別技能を要される校務」だった。しかしここ数年の傾向として、ブログの導入が増え、更新作業が「誰でも」出来るシステムが増えてきた。それに伴い、学校HPの活性化が急激に進んでいる。今後、学校HPは管理職にとって学校経営の中心的課題のひとつとして、教職員全員にとっては日常的校務の一部として無理なく定着していくことが望まれる。


【2007年1月1日号】


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