情報処理学会は、情報の未履修の発覚やそれが大学の情報教育に重大な悪影響を与えている、ことなどにより11月15日、「高校教科『情報』未履修問題とわが国の将来に対する影響および対策」と題する提言をまとめた。
コンピュータ利用教育協議会(CIEC)のアンケート調査によると、2006年度の大学入学生で教科「情報」の未履修者が24%に達し、それは特に国立大学や難関私立大学を目指す進学校に多い。
一方、早稲田大学や東京大学では、高校で「情報」を履修してくることを前提に大学の情報関係の授業内容をステップアップしたものに改善した。しかし、新教育課程による最初の卒業生が入学した2006年度において、複数の大学で「情報」の授業についてこれない1年生が多数発生しているといった状況があると指摘する。
こうした教科「情報」改善のための具対策として、8項目を提言した。
〈高校で〉