平成18年度の大学入試で、選択科目等として、情報が15大学で入試科目に加えられた。
　問題内容は、インターネットの仕組みや検索の方法、セキュリティ、2進数と10進数、 デジタル情報の原理や画像の扱い方が、比較的良く出題されている。
  問題形式は、記述、選択など様々で難易度もかなり難しい大学から易しい所まで幅広い。
  来年度は出題大学がさらに増える見通しで前号に続き問題概要、抜粋を紹介した。

各大学の情報入試問題の概要

専修大学
問題１	１バイトで表現できる情報、日本語の新聞紙１面分（約１万２千字）の文字デー タ量（バイト数）、フルカラーの静止画像データを圧縮した形で保存するファイル 形式、ＡＮＤ・ＯＲ・ＮＯＴを用いた検索複合条件による検索方法、　ネチケッ トに関する記述、電子メールに関する記述、関係データベースに関する記述、な どに関して、解答群から択一 する。設問数10。
問題２	基本ソフトウェアやＧＵＩといったコンピュータ操作に関する基本的な用語の役割を解説した文章で、語句を択一し穴埋めする。穴埋め数６。
問題３	表計算ソフトを利用して模擬テストの採点を行う。受験生の名前、各問の解答などを入力したワークシートを見て、�@正誤判定結果を求めるための計算式、�A各受験生の合計点を求めるための計算式を、解答群から択一する。設問数２。
問題４	記述式の問題。スーパーのレジなどの前で、サービスを受けるために客が行列を作って並んでいる場面を想定。レジなどの窓口が１つである場合、客の到着時刻 と待ち時間、８人の客それぞれのサービスにかかる時間が示された表を見て、�@客４の待ち時間と退去時刻を求め、その解答にいたるまでの過程と解答を記述する。�A８人の客の待ち時間の平均を求め、解答にいたるまでの過程と解答を記述 する。�B上記は到着時刻順にサービスを受けられると仮定したが、サービス時間 が短い客を優先する場合の８人の客の待ち時間の平均を求め、解答にいたるまで の過程と解答を記述する。設問数３。
問題５	価格比較運営会社のＫ社のサイトが、不正アクセスによるプログラム改ざんされ、 アクセスしたユーザーがウイルス感染する被害や利用者のメールアドレスが盗ま れる被害が出たことを説明した文章で、プログラム改ざん、ウイルスについての 設問に四肢択一する。また、個人情報漏洩により起こり得る被害について、100 字〜150字で記述する。

城西国際大学
問題１	知的財産権に関する説明文で、語句を選び穴埋めする。穴埋め数５。
問題２	コンピュータの仕組に関する説明文で、語句を選び穴埋めする。穴埋め数５。
問題３	ネットを利用した商品購入やウイルス、チェーンメールに関する説明文で、語句 を選び穴埋めする。穴埋め数５。
問題４	通信、コンピュータの発達、情報の表現、２進数・10進数・16進数の関係、情報 のデジタル化に関して説明した文章で、誤っているものを選ぶ。設問数５。

沖縄国際大学
問題１	画像の保存形式に関する説明文で、語句を選び穴埋めする。穴埋め数５。
問題２	データの整理・蓄積に関する説明文で、語句を選び穴埋めする。穴埋め数５。
問題３	メールアドレスに関する説明文で、語句を選び穴埋めする。穴埋め数５。
問題４	ｅコマース（？）の増加とそれに伴う被害に関する説明文で、語句を選び穴埋めする。穴埋め数５。
問題５	「製品のデザインに対する意匠」など５つの項目が、それぞれ産業財産権、著作権のどちらによって保護されるかを選ぶ。
問題６	�@〜�Iの文章を読み、内容の正誤を○×する。
問題７	2005年度の各運動部の部員数の比率など、�@〜�Dのデータをそれぞれ説明する時に、表計算ソフトで作成できる最も適切なグラフの種類を、解答群から選ぶ。
問題８	表計算ソフトを用いた、コンビニエンスストア各店舗の売上高管理表に関するワークシートで、合計や平均、構成比などを求める計算式を解答群から択一する。　小問題５。
問題９	ＨＴＭＬ言語に関する説明文で、語句を選び穴埋めする。穴埋め数５。

【2006年7月3日号】

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