被害は報告件数の10倍、未然に防止する知識を
【TOPページに戻る】
中央官庁のホームページの改竄といった事態があったため急遽開催されたものではなく、今学習会の中心となっている東海スクールネット研究会では、以前からセキュリティの重要性を認識し、学習会を開いていた。このフォーラムではそうした経験をもとに、後藤邦夫・南山大学教授と鎌田敏之・愛知教育大学教授が学校のインターネットサーバーの技術担当者や担当予定の人を対象に、セキュリティーに関するポリシー、チェック方法、セキュリティ対策などについて分かりやすく解説した。
〇ホームページの改竄や不正アクセスの被害の多くは、報告されていることに対して、対策をしていないケースがほとんどであること。また、報告されていないものが10倍ぐらいある。
〇「不正アクセス行為の禁止などに関する法律」が2月13日に施行され、利用権限のないコンピュータにログインするだけで、法的には不正アクセス行為となる。不正アクセスを受けた場合、都道府県警察の生活安全課を窓口に、都道府県公安委員会の援助を受けられる。
〇一般的に出回っているセキュリティースキャン用ソフトで他組織のセキュリティの穴を発見し犯行に使われる。逆にそうしたソフトを利用して自組織のセキュリティホールを発見し未然に防止することができる。など、ビデオ上映もしながらセキュリティチェックの方法を解説した。
(教育家庭新聞2000年4月1日号)
|