新たな千年紀に1歩 【東村山市立化成小学校】【台東区立忍岡中学校】【TOPページに戻る】
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【東村山市立化成小学校】ネットワーク利用し児童がディベート 「かかわりを大切にする児童の育成」をテーマに総合的な学習の研究に取り組んでいる東京都東村山市立化成小学校(竹村保俊校長、540人)で昨年12月、国際理解や福祉、情報に関わる公開授業が行われた。 4年合同「仲良くなりたいな 外国の人と」では、アメリカやイギリス、カナダ、韓国、中国、などの外国人教育ボランティアが、それぞれスペースを作って、自国の文化や生活を紹介。子どもたちがグループで順に好みの各スペースを回る形式で、海外の歌やお話を教わった。 5年生のクラスでは、チャット用のソフト「コミュニケーションボード」(スズキ教育ソフトの試作ソフト)を使って、教室内ネットワークを利用して4テーマについて同時進行でディベートをした。 20台のコンピュータを4グループに分け、グループ内だけでチャットができるように設定。テーマは、「ガソリン自動車は、必要である」「学校は小・中一緒がよい」「土曜日にも学校に行く日があった方がよい」「二千円札は必要ない」という身近なテーマ。 画面上部に「2000円札は必要だと思います。なぜかというと・・」「2000円札は必要ないと思います。その理由は・・」と賛成、反対双方の立論が大文字で出、それに関し子どもたちが打ちこんだ意見が画面下部に表れるようになっている。 「土曜日は休みになった方がいいと思います。思いっきり遊べるから」「今のままでも土曜日の休みはあるので、遊べると思う」 「記念を作った方がいいきかいになります」「記念にするならお金じゃなくてもいい」 それぞれの子どもたちが、自分の考えを打ちこみ、最後に司会役の子どもが勝ち負けの判定をした。 考え、意見を戦わせる練習になるようだった。 公開授業後、役割を交換し、またコンピュータを使わない普通のディベートも行っている。 |
【台東区立忍岡中学校】プログラミング体得女子生徒も関心高く 自分の作ったプログラムで実際に車を走らせてみよう−−ーインターネットにもCATV回線で高速に接続している東京都台東区立忍岡中学校(向平泱校長)で、マルチメディア統合ソフト「CyberPOP(サイバーポップ)」(データポップ社)を使ったプログラミング学習の授業が昨年12月、3年生の情報基礎の時間に行われた。 6時間扱いの単元で、まず、プログラミングへの興味を高めるために、先生があらかじめ用意された「VBScriptによるプログラミング学習」というプリント教材を見ながら、同ソフトの「・スクリプト・を編集」ボタンであらかじめ入力されたサンプルプログラムの中の数字を変更し、「スライドショー開始」ボタンでアニメーションで車を走らせてみる。 starttimer(10)と入力されている数字の部分を、課題にそって変更すると、車の速度が変わるのが分かる。 「あっ、速い」(10↓2に変更)、「すご〜い、遅い」(10↓500に変更) 「私はこのスピードがいい」などと言いながら、女子生徒も楽しみながらプログラムについて理解していく。 要所要所で「start−timerは、コンピュータにこれからタイマーを働かせると命令をするところ。(500)は500ミリ秒かかるという意味で、数字を増やせば増やすほど同じ距離を移動するのに時間がかかる」などと技術科の長島岳紀先生が分かりやすく説明していく。 また、算数の座標とパソコンのモニターのドットを関連付けて、モニター上での位置を表す命令の意味を理解しやすく説明したり、家庭科の萩野谷肇子先生もサポートしているのが印象的だった。 サンプルプログラムの中の言語の意味を、2000年問題など現実と関連させて説明すると、生徒は真剣に聞いている。 最終的には好きな道路をデザインして、画面上で車を好みのスピードで走らせ、次いでパソコンにミニカーを接続して走らせてみる。最後にネットワークを利用して、複数の生徒が同じ作品をコラボレーションできる、同ソフトの「同時編集機能」でプログラムの共同作成にもチャレンジしたい、という。 最後にこのソフトを使った感想を先生に尋ねた。「この度の指導要領の改訂の内容を良く考えて作られたソフトで、スクリプトで作った簡単なプログラムの意味がマルチメディア機能で制作したものを制御して、即同画面で確かめられるのが良い」とのこと。 (教育家庭新聞2000年1月1日号) |