留学先からモバイル通信

元気な姿を確認 ホームページやメールで

渋谷幕張高等学校イギリス短期留学


 渋谷教育学園幕張高等学校では、3月13日から31日までの20日間、今年は系列校の渋谷女子校一緒にイギリス短期留学へ出かけている。
 ねらいは「イギリス人家庭に滞在するホームスティやホストスクールでの英語学習を通して、生きた英語を学び英語に対する理解を深め、イギリスの教育事情や文化の違いを知る」こと。
 生徒は、すぐに滞在先の家庭やスクールでの英語学習に慣れていったようだが、今回ははじめての試みとして、引率の笹川清喜教諭がノートパソコンを持参。短期留学中の生徒の様子などをデジタルカメラで撮影、プロバイダーのアクセスポイントから毎日の様子を幕張高校のホームページに掲載し伝えている。
 日本にいる家族はそのホームページを見て、「毎日の海外研修レポート、楽しみにしています。小さく写っている写真は、娘ではないか?など家族で話し合っています。みんな元気そうなので安心しています。先生は大変でしょうが、よろしくお願いします」などと安心している。
 笹川先生のパソコンを使って、電子メールを送る生徒もいる。当社からメールで生徒に英語習得や電子メールの使い方について質問してみると、「少しは上達したと思う。英語を恐れなくなりました」「親からメールがきて良かった。安心して過ごせました」などと答えてくれた。
 以下は、笹川先生が送ってくれた短期留学の概要の原稿である。


〈概要〉
 ロンドンでホームスティをし、ホストスクールTumbridge Wells Girlsに通って、生徒はさまざまな貴重な体験をしている。午前中は、1日3時間、週4日の口語英語トレーニングの英語クラス、午後には、ホストスクールでの授業参加、またミュージカル鑑賞等も行っている。

〈ホストファミリ〉
 ホストファミリーは単に部屋と食事を提供することを役割としていない。国際間の相互理解推進を図るホストスクールの高校生交流プログラム(WYS教育交流財団)の主旨に賛同し、自ら協力を申し出たイギリス人家庭の中から選定されたので、非常に協力的である。生徒は英語しか使えない中でも、生活を楽しんでいる様子である。

〈英語学習〉
 午前中の英語クラスは1日3時間、週4日、あくまでも口語英語トレーニング中心で行われるが、その内容は生徒の興味を引き付けた。
 午後の体験クラスでは、以下のような参加・体験を通して英語の理解を深めると同時に、イギリスの文化、教育事情、授業方法などについて学んだ。
 ホストスクールの生徒による学校案内で、日本とイギリスの学校の違いを知り、参加した地理の授業で、日本とイギリスの地理について説明しあい、地図に書き込んでいくことをしたが、意外に日本のことを知らないことに気づくなど面白い体験でもあった。

 また実際の授業で、イギリス人生徒と机を並べたことは貴重な体験となった。
 さらに、トッピクス(Clothing、Entertainment、Music、Food、Ceremonies、Sport)として、ホストスクールの生徒と幕張高校の生徒がグループを作りそれぞれの文化の違いを準備していた切り抜き等を張りながらまとめの用紙を制作し互いの文化について発表する実技の授業も行われた。(次回は、帰国後先進校視察についてレポートしてもらう)

(教育家庭新聞99年4月3日号)