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東京都千代田区立麹町中学校
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PCスクールキーパー
区の研究協力校などとして、コンピュータやインターネットを教科やクラブ活動に活発に活用している東京都千代田区立麹町中学校では、パソコンのデスクトップ情報を管理する「PCスクールキーパー」(ディアイエス社)を導入している。
「子どもたちが使っているコンピュータのOSはWindows95で、生徒が勝手に設定を変更したり、趣味の画像を貼り付けることが容易にできる。しかし、学校では1つのコンピュータを1年生から3年生まで様々な生徒が使っている。私は、学校のコンピュータは、パソコン、つまり・パーソナルコンピュータ・ではないと思っている。それなのに、パソコンのOSが入っている」と学校でのPC利用上の課題について、技術科の藤井由雄先生は語る。
そこで、他の先生方と対策をどう取ろうかと検討していたところ、PCスクールキーパーという製品を知り、メーカーにデモをみせてもらい、導入を決めたという。
PCスクールキーパーは、設定変更の禁止や生徒のパソコン利用の制限、特定アプリケーションの起動禁止などの管理ができる。しかも、写真のように、チェックボックス方式で、簡単に設定ができる。
「スクリーンセーバーのページを隠せるのも効力は大きい。さらに、ネットワークコンピュータが生徒機では見られないように設定できるのは、非常に重宝している。これにより、職員室のコンピュータの情報を生徒に見られなくて済みますから」
校内LANで情報の共有や校内のどこからでもインターネット接続できるのは便利だが、反対に共有している情報のアクセス権の管理も必要になる。
OCNエコノミーで、コンピュータ教室にある40台の生徒機と職員室の教師用コンピュータがインターネットに常時接続している同校は、従って、セキュリティに対しては、十分注意している。
教師は、一人ひとりがメールアドレスを持ち、出勤するとメールをチェック、空き時間などを利用して、教材作成のために様々なホームページ上のコンテンツをチェックするなど、インターネットも活発に活用している。
授業や生徒の自主的な学習活動、部活動などでコンピュータを活用しているほか、変わったところでは、経済構造を理解するためのMESEコンテスト(アメリカで生まれた世界的なコンテスト。国内大会もある)に参加し入賞している。
さて、藤井先生が受け持つ3年生の技術科では、今ホームページ作りに取り組み、ホームページ作成ソフトではなく、タグから作っているという。
「タグを知って作った方が応用が効きます。生徒も感動が大きい」と藤井先生。
生徒の中には、自宅でホームページを作っている生徒もいて、キーボードの操作も先生より達者な生徒もいるという。
同校では、3人の先生が中心となり校内の情報化を引っ張り、その結果、ほとんどの先生がコンピュータを活用するようになったが、他校ではまだ、特定の先生だけがコンピュータを利用する学校が多い。
「教師用のコンピュータをすべて、インターネットと校内ネットワークに接続して、情報の共有化とメールの利用ができるようにしたことが大きい。
1週間ぐらいの研修に参加したからといって、教師がコンピュータを使えるようになるものではない。必要なのは、一人1台ずつネットワークにつないだコンピュータを机の上において、それを使うことにより、便利に資料収集や連絡が取れる環境にすることです」と藤井先生は強調する。
(教育家庭新聞2001年3月3日号)
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