総合的な学習で他校と交流
愛知県豊田市立東広瀬小学校
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単学級の学校
平成8年にこねっと・プランに参加し、テレビ会議システムやインターネットを利用して他校との交流を続けてきた愛知県豊田市立東広瀬小学校は、今年度総合的な学習の時間を3年生以上で年間70時間教育課程に位置づけ、環境教育を中心に取り組んでいる。
同校は各学年とも単学級で子どもたちの人数が少ない。そこで、表現力やコミュニケーション力を養うため、テレビ会議で他校と交流する機会を大切にしている。
「子どもたちの人数が少ないですから、調べ学習をした成果などを発表するとなると、相手が欲しくなるんですね。各学年、学期に3回ぐらいはテレビ会議で他校と交流や共同学習をしています」と教務主任の那須邦子先生。
電子ボードでプレゼンテーション
そのテレビ会議に活用しているのが、相手校の映像を映し出すだけでなく、直接指先でタッチしマウスレスでアプリケーションの操作ができるリコーの「メディアサイト」。「キーボードに触わらなくてよいので、子どもたちにとって抵抗がないんですね。そして、扱いやすい」と那須先生。情報教育に成果を発揮するツールとして評価が高い。
相手校の子どもたちにパワーポイントや一太郎スマイルで作った発表用資料を、画面にタッチしてプレゼンテーションしたりすることもあるが、5、6年生にもなると達者に操作しているという。また、ホームページの検索などにも活用している。
取材日は、3年生が渡邉亮介先生の指導のもと、デジタルカメラで撮影した街の様子や町を紹介する簡単なクイズなど、校区について調べた成果を県内の津具村立津具(つぐ)小学校の友達に発表する練習をしていた。「子どもたちには、パソコンを操作しているという感覚が全くないですね」と渡邉先生。
6年生は今年、沖縄県宮古島の平良市立北小学校とテレビ会議で、環境サミットとして、地球環境について考える共同学習を行っている。まず、NHKの「たった一つの地球」を共同視聴した後、カエルがいなくなっているといわれるが、実際の生存状況はどうなっているのか、調べ考えていく。
同校では、平成8年からのテレビ会議やインターネット利用の成果として、社会科で太平洋戦争当時の地域状況を調査して「ぼくたちが語りつぐ戦争」というレポートを完成した。昨年11月に行われた第3回視聴覚教育総合全国大会では、津具小学校、北小学校、広島のNTT支店(広島の原爆について地元の語りべに語ってもらう)などを結ぶ多元中継も実現させている。
(教育家庭新聞2000年10月7日号)
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