ネットワーク機能を活用
東京都港区立南山小学校
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同時編集機能やホームページ作成機能、メール送受信機能を持つマルチメディア統合ソフト「サイバーポップ」を活用して、総合的な学習の時間に児童の情報活用能力を育てる実践が行われた。
東京都港区立南山小学校の中村淳子先生の指導による3年生の取り組みで、「視聴覚機器、教材の活用を通して児童の情報能力を育てよう」を主題に、1慣れ親しむ2資料の収集・選択・整理・活用3問題解決・判断4新たな情報の生産、といった情報活用能力の育成を目指した。
21世紀はネットワークを利用して、自分に必要な情報を的確にすばやく入手し自らの力で課題を解決したり知識を作り上げていくことが求められる。そうした力を育てるため、サイバーポップのネットワーク機能を活用し3年生という発達段階を考えて、他校との交流学習やコラボレーションにつなげるなどの前段階として、掲示板など校内のネットワークを活用した機能を使って、子どもたちが気持ちを伝えあう活動が展開された。
「ブック」に書き込み、友達と気持ちを伝え合う
全4時間の学習計画で、1時間目はまず、ソフトの操作方法やLANの基本をならい、2時間目はデジタルカメラで撮ったお気に入りの画像を貼り付けて友達に伝えたいメッセージを書き加える、3時間目はさらに前時に作った作品を修正して、4時間目に友達の「ブック」を開いて、気づいたことや感じたことを書き込みあい返事も書きあった。
「サイバーポップ」には、自分のページを作りながら他のページを訪問し感想などを書き込める同時編集機能がある。
書き込みについては、児童が友達の良い点や工夫したところなどに気づくことができるようにいくつかの観点を提示、またできるだけ多数の友達の「ブック」を見て書き込みができるように助言した。活動は終始楽しそうに行われ、最後はスライドショーで全員の作品を見あい本時の活動を振り返りながら、感想を話しあった。
子どもたちは無邪気に友達の作品に感想を書き返事をもらいながら、ネットワークの便利さを体験したようだった。
(教育家庭新聞2000年10月7日号)
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