具体的な実践例満載
「食の指導に関する参考資料」文部省が配布
文部省から「食に関する指導参考資料(小学校編)」が、先月全国の各都道府県の教育委員会に約440冊配布された。
初めて授業をする学校栄養職員に
平成6年度より全国10か所で実施してきた「栄養教育推進モデル事業」の研究成果をもとに、全国で実践しやすいように、指導内容や実践事例を示したもの。すでに各都道府県や市町村単位での実践事例集などはまとめられていたが、文部省からこのような資料が出されたのははじめて。特にまだ食の指導をおこなったことのない学校栄養職員に、初めて行う授業の参考にして欲しいとのこと。
第1章から第4章までは、食に関する現代的課題や指導の目標、学校教育活動とのかかわりなどがまとめられている。最終の第5章には社会科、算数科、理科、生活科、図画工作科、家庭科、体育科、道徳、特別活動のそれぞれと関連づけた「食に関する指導の指導例」とそれを給食の献立につなげるための「給食献立の工夫」「給食時間における指導の工夫」を示している。参考資料として、具体的な学習指導案が31事例紹介されている。全206ページ。
(教育家庭新聞98年12月12日号)