「自分志向」が増加

生命保険文化センター、生活価値観を調査

 

 日本人の生活価値観は、ますます個人化・多様化傾向に――財団法人生命保険文化センター(加藤一郎会長)ではさきごろ、「1996日本人の生活価値観」調査をまとめたが、それによると「たとえ他の人にどう思われようと、自分のセンスで物を選びたい」など、個人が主体的に判断・行動しようとする「自分志向」が増加、逆に集団の一員としての責任と自覚を持つ「集団重視志向」は減少していることなどがわかった。この調査は、さまざまな事柄に対する人々の考え方全体に影響を与える、意識の底にある「生活価値観」を捉えることを目的に、一九七六年から時系列調査として実施しているもの。@家族A人間関係B生き方C働き方の四つの分野で質問して分析するという方法をとっている。_