ごはん派5割以上

高学年男子一番人気は「納豆」

千代田生命が実施


 千代田生命保険相互会社が実施した『こどもの「朝食」に関するアンケート』の結果が発表された。
 これは同社が、全国の幼稚園・保育園児および小学生を対象に行っている「第21回全国こども図画コンクール」の参加者の中から無作為に抽出した1046人を対象に、昨年の7月から8月にかけて行ったもの。朝食について4項目で聞いている。
 これによると、「朝食を毎日食べていますか」の質問に92・6%の子どもが「食べる」と答えていることがわかった。毎日きちんと朝食を食べてから学校に行く子どもがほとんどだということがわかったが、同社ではこれほど高い割合になるとは思わなかったとまとめている。調査は幼稚園児から小学校1から6年生まで平均的人数で行ったものだが、特に学年があがるにつれて食べている子の割合が減っているわけでもない。幼稚園児の男子が86・5%と最も低かったぐらいだ。

 朝食ではごはんとパンどちらが好きかの問いには、全体で「ごはん」が54・7%、パンが41・9%で、若干ごはんの支持率が高かった。低学年になるほどパンの人気が高く、特に女子にパン派が多い。その他の答には「ホットケーキ」や「コーンフレーク」「果物」などもあがっていたが、全体ではほんの少数にとどまった。
 「朝食にかける時間」では、全体で「10分以上15分未満」で済ませるとの回答が48・2%と、半数近くを占めた。これに「5分未満」の3・7%と「5分以上10分未満」の27・7%を加えた約8割の子どもが15分未満で朝食を済ませていることがわかった。

 また、高学年の子ども、さらに男の子ほど「5分以上10分未満」、「5分未満」へと、短時間で朝食を済ませている傾向も表れている。特に6年生の男子では53・6%が「5分以上10分未満」と回答している。男女の比較では、女の子の方が「15分以上」と回答した人が多くなった。
 「朝食で大好きなおかずは」の問いには、全体で「たまご焼き」が、おなじたまご料理の「めだま焼き」を押さえて1番人気にあがった。たまご焼き、めだま焼き共にすべての学年で上位に支持された。3位には、小学校5、6年生の男子で1位となった「納豆」。4位は低学年で人気の高かった「ウインナー」が、5位にはごはんに欠かせない「みそ汁」が選ばれた。

 以下では6位「野菜サラダ」、7位「生卵」、8位「焼き魚」、9位「のり」、10位「ハム」の順。その他スクランブルエッグ、オムレツ、ゆで卵といったたまご料理が数多く選ばれていた。子どもたちの大好きなたまご料理は朝食に欠かせないようだ。

(教育家庭新聞99年3月27日号)