今年に入って65人

春に向けて注意必要 O157


 冬でも腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生−−大阪府堺市や岡山県など学校給食でO157による集団食中毒が発生。社会問題になったことはまだ記憶に新しいが、厚生省がさきごろ発表した調査状況によると、平成11年1〜3月までの3か月間で全国20の都道府県で患者が発生していることがわかった(上表参照)。学校給食が原因ではないもののこれから春を迎えて増えることも予想されており、厚生省では十分な管理・運営を呼びかけている。

 発症したのは65人。発症しないものの感染が確認された者が35人で、100人の感染が明らかになった。また入院したのは28人でうち1人が亡くなっている。感染者が最も多かったのが岡山県(39人)。以下順に福岡県(13人)、大阪府(9人)、千葉県(7人)という数字。亡くなったケースは栃木県だった。

(教育家庭新聞99年3月27日号)