消費者の安全第一 アレルギー、食中毒防止、食品表示方法具体的に
食品衛星調査会
食品表示方法をもっと厳密に−−食品衛生調査会の表示特別部会(部会長・戸部満寿夫=財団法人日本公定書協会理事)では、さきごろ「『食品の表示のあり方に関する検討』報告書」(平成10年度)を取りまとめた。
@アレルギーの防止A食中毒の防止−−など、「できるだけ消費者の安全を守る」という立場から検討されていたもので、より具体的な表示方法を求めているのが特徴だ。
特にアレルギーに関しては「近年、食品原料に起因するアレルギー物質などによる健康危害が見られる」(同調査会)ことから、消費者がこうした危害を未然に防げるように「原則としてすべての原材料について表示の義務づけが必要」としている。食中毒防止に関しても、食中毒事故が起った際に被害の拡大を防止するという観点から、貝類と食肉について「国内外を問わずに生産海域またはと蓄場の名称表示が必要」としている。
また、食品に関する情報提供の拡充も視野に入れ、表示という手段にとどまらず、インターネットなどを利用した新たな情報提供システムも検討している。
なお、消費者の関心が高い遺伝子組換え食品の表示のあり方については、「今後さらなる検討が必要である」と表記するにとどめている。
(教育家庭新聞99年3月27日号)
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