(社)日本PTA全国協議会は、小学5年生と中学2年生の保護者それぞれ約2000人からの回答を集計した「平成22年度教育に関する保護者の意識調査報告書」を公表した。
報告書によると、小学生の保護者の62%、中学生の保護者の70%が「学力向上のために学校に求めたいことがある」と回答し、学力向上について強い要望を持っていることが明らかになった。
最も要望が強いのは「理解や習熟の程度に応じた指導を実施」で、次は「朝の読書活動」。「宿題をもっと多く」や「テストの回数の増加」の実行を強く望む保護者は2割程度にとどまっている。
一方、保護者自身が「子どもの学力向上のため家庭で心がけたいこと」としては、「朝ごはんを必ず食べさせるようにする」(小学校82・6%、中学校80・3%)、が多く、小学校では「早寝・早起きを心がけさせる」(66・3%)が続き、中学校では「親子で将来のことなどを話題にして話す」(59・9%)が続く。
保護者と教員のコミュニケーションについての質問では、全体の65・2%が「取れている」と回答。その方法は「授業参観やクラス懇談会など」(42・5%)、「個別の面談を通じて」(30・7%)となっている。一方、「学校便りなど配付される資料等を通じて」(12・5%)や「PTAの活動を通じて」(8・6%)は、低い割合となっている。
日本PTA全国協議会調査
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【2011年6月20日号】