膨らんだEPSを写真で取る生徒たち |
発泡スチロール協会は、修学旅行等で都内事務所を訪問した子どもたちに環境教育の視点で講義・実験を行う体験学習講座を実施しており、7月1日には、今年度前半最後となる2校の中学校が受講した。
金沢市立高岡中学校
この日午後に、同協会を訪問したのは石川県金沢市立高岡中学校の3年生11名。講師を務める広報部長の金谷拓亮氏は、まず、協会は「EPS」と呼ばれる農水産容器や緩衝包装材に主に用いられる発泡スチロールまたはビーズ法発泡スチロールの再資源化の推進を行っている団体であることを紹介していく。
また、EPSの原料となる発泡剤入りのポリスチレンビーズを蒸気で過熱することで50倍に膨らむこと(2%の原料で製品ができる)などについて、資料や映像を見せ、発泡スチロールは省資源で低炭素なエコ素材であることをわかりやすく説明した。
実験では、EPSの二大特性である「断熱性」「緩衝性」などを体感。EPSで出来た箱に卵を落とす実験では、誰が何度落としても割れない様子に、「すごい!」と声があがる。発泡剤が入ったビーズ状のポリスチレンを蒸気に当てた実験では、見る見るうちに膨らむ様子に夢中で写真を撮影していた。
通常は2時間の講座だが、修学旅行の行程上この日は1時間と駆け足となったものの、生徒は「事前にホームページを見てどんな活動をしているかは勉強してきましたが、再利用の仕方がたくさんあることを今日初めて知りました。ビーズが膨らむ実験はとても驚きました」とポイントを掴んでいた。
【2010年7月17日号】