7月9日、東京都立桜町高等学校(山崎正己校長)では、中国・北京の匯文中学校(日本の高等学校)との姉妹校提携30周年を記念して、記念交流会が開催され、現地から生徒を含めた117名の一行を迎えた。
都と姉妹都市の北京市の匯文中
日中国交が正常化した1972年に東京都と北京市が姉妹都市となったが、当時中国で日本の教育に関心が高まっていることを知った都議会議員の依頼を受け、当時の同校校長が教科書等を北京に送ったことが現地の教育関係者に強い印象として残り、姉妹校に至った。
当日は、3部構成で交流会が実施され、第1部の全体記念交流会では、桜町高校から軽音楽部、ダンス部の演奏と演技、匯文中学校から歌の公演が行われた。匯文中学の生徒は、日本のアニメ主題歌の「天空の城ラピュタ」を日本語で歌った。
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また、桜町高校の1年生奉仕・日中交流委員会からは、日本の折り紙が紹介され、日中の友好の印として「千羽鶴」をプレゼント(写真)。生徒からは、千羽鶴が相手の健康や平和への祈りを捧げるものと紹介され、手渡された。
この千羽鶴のプレゼントは、訪問が決定してから、1年生が国際交流活動の一環として取り組み、1年生全体で作成に関わった。
全体記念交流会後は、3年生までの全クラスで趣向を凝らした交流が行われ、午後には華道・茶道・剣道の日本文化体験を通して交流を深めた。
日本人の自覚と誇りを培う
同校の山崎校長は、「言うまでもなく国際交流は、他国の文化に対する理解を深め尊重するとともに、我が国の伝統や文化に対する意識を深め、日本人としての自覚と誇りを培うことにあります。生徒がこの交流活動を通して、伝統的な行動の仕方や相手を尊重する礼儀や作法を身に付け、将来様々な活動の中で、日本人としての自覚をもとに、自信を持って活動していくことを願います」と生徒の将来に期待をこめていた。
【2010年7月17日号】