ジュニア用下着の知識
 養護教諭7割が「ほとんどない」 (本紙調査)

必要に応じて助言する程度
  親は学校での指導を望む

  
 都内中学校の養護教諭100人を対象に行った本紙調査では、(今年2月9日号で掲載)ジュニア用下着について養護教諭の知識がほとんどないことや、保健室に下着の相談が寄せられることもあまりない実態などが明らかとなっている。


 「女子生徒から下着について直接相談を受けているか」の設問に「よくある」0%、「ある」6%で、9割以上ほとんどの養護教諭が「ない」「あまりない」と回答。「養護教諭の方から気になって声をかけて指導することはある」「サイズや素材について助言する」「冷えからくる腹痛や生理痛を訴えてくる生徒には下着について話をする」と養護教諭側から必要に応じて助言する程度に留められているようだ。


 成長期の身体と適切な下着の在り方について「十分知識がある」と答えた養護教諭は0%。「ある」が31%で、「あまりない」「ない」が7割を占めた。「正しいサイズの計り方」「いつ頃から着けるのが望ましいか」「どのようなタイプがあるのか知りたい」といった疑問が寄せられた。
 学校で「下着」をテーマにした指導をしたことが「ある」と答えた養護教諭は36%、「ない」は64%。一方、「下着について学校における指導の必要性を感じるか」には「非常に感じる」8%、「感じる」81%と9割が必要性を実感している。
 下着に関しては、汗の吸収や防寒など一般的な指導は行われているようだが、ブラジャーなど女子用下着については個別での指導が主で、本人から相談があった場合など必要に応じてのみ行われているようである。


 着用時期やサイズなど個人差の大きい下着であることからなかなか一斉指導は難しいのが現状のようだ。「女子用下着については各家庭に任せている」という回答もあった。
 また同様に保護者300人を対象に行った調査結果でも、多くの母親が十分に下着知識を得ていない実態がわかり、学校で下着の適切な選び方などの指導をして欲しいと考えている親は「とても思う」24%、「思う」47%と合わせて約7割。流行などに左右されずに、身体に合った下着選びなどの指導を望んでいることも明らかとなった。

(2002年8月10日号より) 新聞ご講読のお申込はこちらへ