●37カ国の子どもたちの貧困、教育、暴力に関する分析結果を発表 (2017年11月29日)
ユニセフ(国連児童基金)が、11月20日の「世界子どもの日」に、子ども1億8000万人の未来の展望について発表しました。
世界は進歩を遂げているにも関わらず、今日の世界の12人に1人の子どもの未来の展望は、親の世代が持っていたものより暗いものだとする分析しています。分析対象の37カ国に暮らす1億8,000万人の子どもたちは、20年前の子どもたちと比べて、極度の貧困状態に暮らしたり、学校に通えなかったり、あるいは暴力により殺害されたりする可能性が高いそうです。
37カ国における「極度の貧困状態」「基礎教育」「暴力による死」について予測・分析した結果、極度の貧困状態となる1日1.90米ドル未満で生活する人の割合は、ベナン、カメルーン、マダガスカル、ザンビア、ジンバブエなど14カ国で増加。増加の主な要因は、政情不安、紛争、質の悪いガバナンスです。
初等教育就学率は、ヨルダン、レバノン、パラグアイ、タンザニアなど21カ国で減少。その要因は、財政危機、急激な人口増加、紛争の影響です。
暴力による19歳未満の死亡は、中央アフリカ共和国、イラク、リビア、南スーダン、シリア、ウクライナ、イエメンで増加。そのすべての国で大規模な紛争が起きています。
子どもの権利条約が採択された記念日である11月20日「世界子どもの日」、ニューヨークの国連本部をはじめ、世界130カ国以上で、メディア、政治、ビジネス、スポーツ、エンターテインメントの舞台を子どもたちが“ジャック”するイベントを開催されました。世界中の子どもたちに明るい未来が開けることが望まれます。
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投稿者 kksblog : 2017年11月29日 17:32