●平成28年度全国学力・学習状況調査と併せて行われた「経年変化分析調査」 (2017年09月12日)
「平成28年度全国学力・学習状況調査」では、本体調査に合わせて、経年変化分析調査を行いました。これは、国全体の学力の状況について、経年の変化を把握・分析し、今後の教育施策の検証・改善に役立てるために実施したものです。平成25年にも同様の調査を行っており、これで2回目の実施となります。
調査対象は、無作為に抽出された学校の小学校第6学年・中学校第3学年で、平成28年5〜6月の期間中、調査の対象となった学校が実施可能な日に行いました。調査内容は国語、算数・数学で、同一問題で経年比較を行うため、調査問題は原則非公開とされました。
調査によると,同一問題の回答状況の変化は、中学校の国語で5問、数学で7問前回より「5ポイント以上高い」という結果が出ており、小学校の国語・算数の「5ポイント以上高い」や小中学校いずれの「5ポイント以上低い」より多くなりましたが、全体としては「5ポイント未満の変化」がほとんどであり、全体としてはおおよそ、全戸会い調査時と同様の学力水準を維持していることがうかがえます。
変化の大きかった問題例が公表されていますが、一例として小学校の算数において、乗数と積の大きさ、除数と商の大きさの関係についてみてみると、正答率は45.0%と前回と比較して-2.8ポイント、少数の計算における乗数と積の大きさ、除数と商の大きさの関係についての理解に依然として課題があるようです。
こうした課題のある問題、逆に正答率が上がっている問題など、その年だけでなく年月による変化を見ることによって、さらに現在のカリキュラム、教え方についての課題や形が見えてくることが期待されます。一般には、つい「テストの出来・不出来」が見られがちですが、こうした調査を担っていることも広く知られるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2017年09月12日 17:29