●養護教諭の役割を中心とした現代的健康課題を抱える子供たちへの支援 (2017年05月09日)
文部科学省は、現代的な健康課題を抱える児童生徒を養護教諭が他の教職員や専門スタッフとも連携しつつ、支援するための手順等について検討してきました。このたび検討結果を踏まえ、参考資料『現代的健康課題を抱える子供たちへの支援 -養護教諭の役割を中心として-』を策定しました。
近年、グローバル化や情報化が急速に進展し、社会が大きく変化し続ける中で、学校においても、子どもを取り巻く状況の変化や多様化・複雑化した課題に向き合うため、教職員に加え、多様な背景を有する人材が各々の専門性に応じて学校運営に参画することにより、学校の教育力・組織力をより効果的に高めていくことが求められています。
そんな中、養護教諭は、児童生徒の身体的不調の背景に、いじめや不登校、虐待などの問題が関わっていること等のサインにいち早く気付くことができる立場であることから、児童生徒の健康相談において重要な役割を担っています。さらに、教諭とは異なる専門性に基づき、心身の健康に課題のある児童生徒に対して指導を行っており、従来から力を発揮していた健康面の指導だけでなく、生徒指導面でも大きな役割を担っています。
参考資料は、各教育委員会や各学校において、養護教諭の資質向上や、課題を抱える児童生徒、一人一人のニーズに応じた支援のための資料となっています。
第1章では、児童生徒が抱える現代的な健康課題の状況を踏まえ、児童生徒が生涯にわたって健康な生活を送るために必要な力について記載し、その力を身につけるための養護教諭の主な取組例を示しています。
第2章では、心身の健康の保持増進と健全な発育発達に関して、課題のある児童生徒を早期発見し、支援方針・支援方法の検討・実施、再検討等を通じて、学校全体として児童生徒の課題解決につなげる手順等について示しています。
第3章では、第1章及び第2章に挙げる取組について、学校全体で効果的に実施することができているか、自己点検の流れについて示しています。
養護教諭に期待される役割を中心に記載していますが、養護教諭のみならず、学校の全ての教職員、専門スタッフも活用可能な内容となっています。児童生徒が心身ともに健康に学校生活が送れるよう、資料を参考に学校全体でサポートしていけるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2017年05月09日 21:09