●小学校の英語「前倒し」「教科化」について現場の教員にアンケート (2017年04月12日)
イーオンは教員を対象に「小学校教員向け指導力・英語力向上セミナー」を開催し、そこに参加した93名の教員に対し、「小学校の英語教育に関する教員意識調査2017」を実施しました。学習指導要領改訂に伴う小学校での英語教育環境の変化について、実際に現場で教えている現役の教員たちがどのように考えているのかを調査したものです。
それによると、現在小学5~6年生で行われている「外国語活動」を3~4年生に前倒しする“早期化”については3/4が賛成している、5~6年生の英語を“教科化”することには賛成6割、反対4割、といった結果が見られました。また、教員自身について、英語スキルアップに費やせる時間が、1日1時間に満たない先生が85%いることが分かりました。
「外国語活動」の前倒しは、全体の3/4にあたる70名が「賛成」と回答しています。具体的な意見としては「発音は早めに学ぶほうが身に付きやすい」「5,6年の教科としての英語につなげられるようにするために必要であると思う」などでした。一方で反対も昨年の調査より割合を増やしており、「母国語の指導を最優先すべき」「現状ALTが足りていないので、さらに人材不足になる」などの意見が挙げられました。
教科化はさらにはっきりと賛成・反対が分かれており、また前年よりも反対の割合が高まっています。賛成派からは「教科化することで児童も教師も真剣に取り組む」「中学校との連携のためには教科のほうが取り組みやすい」、反対派からは「教科化によってより英語嫌いが増える可能性がある」「指導できる教員や専科教員を配置してから教科化すべき」などの声が上がりました。
前倒し、教科化いずれも賛成の方が多い結果となりましたが、前年度より、はっきりと反対する先生が増えています。これには準備ができていないと感じている先生が多いようです。こうした意見を踏まえて、場合によっては専科担当を置くなどの検討が必要なのかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2017年04月12日 00:37