●ICTを活用して地方創生を 「地域情報化大賞2015」表彰事例 (2017年02月01日)
総務省で募集した、地方創生に資する「地域情報化大賞2015」表彰事例に対して、全体で85件の応募がありました。これらを審査して決定した表彰事例について、シンポジウム「地域ICTサミット2015」の中で表彰式が行われました。
地域情報化大賞とは、人口減少、医師不足、地域経済の衰退など、日本が抱える多様な課題を解決するため、それぞれの地域において様々な取り組みがなされています。これらの地域課題の解決に資するICTの利活用を普及促進していくことを目的として、先進的な地域情報化事例を表彰しているものです。平成28年度からは、ICTの利活用が地域課題の解決や地域活性化に資することの重要性に着目し、名称を「ICT地域活性化大賞」としています。
「地域情報化大賞2015」では、地域活性化部門(公共部門)に58件、地域サービス創生部門(民間部門)に27件の応募がありました。この中で大賞/総務大臣賞に選ばれたのは、公立はこだて未来大学 マリンIT・ラボによる「IT漁業による地方創生」でした。これは水産業におけるリソース・シェアリング、つまり情報と資源の共有を図るもので、ICTを活用した資源管理システムで水産資源を、海洋観測システムで海洋環境をそれぞれ「見える化」することで、これまでの競争的な漁業から協調的な漁業へ移行する、というものです。
この他に、一般財団法人島前ふるさと魅力化財団 隠岐國学習センターの「小規模校集合体バーチャルクラス(クラウド遠隔授業システム)」がアドバイザー賞、福岡市の「福岡市無料公衆無線LANサービス『Fukuoka City Wi-Fi』」が地域活性化部門の部門賞、NKアグリ株式会社の「地域をつないで一つのバリューチェーン『リコピン人参プロジェクト』」が地域サービス創生部門の部門賞など、分野も団体もさまざまな事例が選ばれました。
日本全国、インターネットが使えない場所は今や探すほうが難しいでしょう。これによって、情報に関して都市部と地方部の差は格段に狭まると考えられます。ICTによって解決できることもさらに増えていくことでしょう。毎年行われている事例募集も、さらに良いアイデアが生まれてくることが期待できそうですね。
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投稿者 kksblog : 2017年02月01日 01:01