●3歳児の6割はスマホなどを利用、9割の保護者は利用に不安を感じている (2017年02月17日)
近年、家庭へのスマートフォンの普及が急速に進んだ結果、未就学の子どもが利用する頻度も増えています。保護者からは、もはやスマホは子育てに手放せないという声も聞かれる一方で、いわゆる「スマホ子守り」「スマホ育児」として、その弊害を指摘する声も高まっています。
子どもたちのインターネット利用について考える研究会では、第8期活動の一環として「スマホ育児」の実態と課題把握のため、未就学児の保護者を対象に実施した「未就学児の生活習慣とインターネット利用に関する保護者意識調査」の結果の概要を発表しました。これによると、1歳児の4割、3歳児の6割がスマホなどの機器を利用しており、9割を超える保護者は利用に関して何らかの不安を感じているということが分かりました。
この調査の対象となったのは、第1子に未就学の子どもを持つ保護者で、ウェブアンケート方式で行われました。年齢ごとの端末利用率を見てみると、0歳でもすでに21.8%が、6歳では74.2%が使用しています。またその頻度も「毎日必ず」「ほぼ毎日」の回答をあわせると約半数となり、すでにスマートフォンなどは未就学児の日常生活に深く浸透しているようです。
その一方で、ほとんどの保護者が子どものスマートフォン利用について懸念を感じており、中でも最も多かったのは視力への悪影響で、半数を超える保護者が「気にしていること」として回答していました。そのほか、勝手に課金や購入をしてしまうこと、不適切な情報や画像に触れること、将来、長時間利用傾向や依存になってしまうことなどが多い回答でした。
もともとスマートフォンは保護者が使うために所持しているものです。そこで、自身の危機の使い方を気にしているか、という質問には、7割を超える保護者が「とても気にしている」「まあ気にしている」と答えています。
スマートフォンアプリやインターネットコンテンツなどにも子ども向けのものはあり、使い方が適正ならばとても便利なツールとなるでしょう。しかし子どもを大人しくさせるためや、せがまれるままに使わせているのでは、不安を感じるのも当然と言わざるを得ません。スマートフォンを使っているつもりが支配されている、なんてことのないように気を付けたいですね。
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投稿者 kksblog : 2017年02月17日 00:27