●生徒の情報活用能力の実態の把握『情報活用能力調査』~文部科学省 (2017年01月24日)
文部科学省が、高等学校及び中等教育学校後期課程の第2学年の生徒を対象に、『情報活用能力調査』を実施しました。
生徒の情報活用能力の実態の把握、情報活用能力育成に向けた施策の展開、学習指導の改善、教育課程の検討のための基礎資料を得るを目的としています。
調査結果から、小・中学校と同様の傾向による課題、新たに見られた課題があることがわかりました。
小・中学校と同様の傾向として、情報活用の実践力についてみると、整理された情報を読み取ったり、整理・解釈したりすることはできますが、複数の情報がある多階層のウェブページから、目的に応じて特定の情報を見つけ出し、関連付けることに課題があります。また、複数の統計情報を、条件に合わせて整理し、それらを根拠として意見を表現することに課題があります。
情報の科学的理解についてみると、自動制御に関する情報処理の手順を考え、アルゴリズムを用いて表現することに課題があります。情報社会に参画する態度については、基本的な情報モラルは理解していますが、情報の発信・伝達の際に、他者の権利(肖像権や著作権)を踏まえて適切に対処することや、不正請求のメールやサイト等の対処に課題があります。
新たに見られた課題は、ある事象の原因や傾向を推測するために、どのような情報が必要であるかを明確にすること、多項目かつ桁数の多い数値のある表で示された統計情報を、表計算アプリケーションを使って、数的な処理をすることです。
調査の得点についてをみると、課題や問題点を解決しようとする場合に、「関連付け」、「取捨選択」、「優先順位付け」、「振り返り」といったメタ認知的方略を取る生徒ほど得点が高い結果に。また、ICTに対する道具的動機付けが高い生徒、インターネット上でのルール・マナーへの意識が高い生徒ほど、得点が高いことがわかりました。
調査結果を参考に教育カリキュラムが改善され、情報活用能力を育む教育内容になることが期待されます。
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投稿者 kksblog : 2017年01月24日 21:56