●平成27年度「英語力調査」結果〜「外部検定」未受験者は中学で6割、高校で5割 (2017年01月17日)
平成27年の6月から7月に行われた文部科学省「英語教育改善のための英語力調査」の学力に 関する速報値は、昨年2月に既に報告されていますが、併せて行われた生徒、学校、教員に対してのアンケート集計結果が、このたび発表されました。
高等学校(3年生)、中学校(3年生)共に、特徴的な項目としては、以下のような結果が出ています。
高等学校の生徒に対してのアンケートで、「英語の学習があまり好きでない」また「好きでない」と答えた生徒の割合は5割以上でした。
そして、高校生のおよそ9割が、英語に関するイベントに参加したことがないことも、わかりました。
また、授業において「話す」「書く」の活動の割合は、「聞く」「読む」の活動に比べ低いことも、わかりました。
「どの程度まで英語を身につけたいと思っているか?」については、英語を使って国際社会で活躍できるようになりたい、また、大学での自分が専攻する学問を英語で学ぶことができるようになりたい、といった答えもあれば、高校卒業後に、海外の大学などに進学できるようになりたい、高校在学中に留学して海外の高校の授業に参加できるようになりたい、また、海外でのホームステイや語学研修を楽しめるようになりたい、といった答えもありました。
海外旅行などをするときに英語で日常的な会話をし、コミュニケーションを楽しめるようになりたい、という身近な内容の答えもありました。
ただ、多くの生徒が、海外旅行での日常会話、大学入試への対応を目的としており、 結局、英語を「在学中にしかやらない」生徒も多いこともわかります。
実際、グローバル化がさらに進むと予想される近い将来、現在よりも確実に、ある程度以上の英語能力が必要な場面が増えることを意識させることが、必要であると思われます。
外部検定の中でも英検受験者は多くいることがわかりました。それでも、割合としては20%を超える程度で、 何も受験したことがない生徒が半数以上いることもわかりました。
英語が話せると自分の中の世界が広がると思っているものの、なかなか実質話せるようになるのは、理想の世界になってしまうようですね。
« 廃校の発生数とその活用状況を把握する実態調査を実施~文部科学省 | トップページへ
最新記事一覧
- 平成27年度「英語力調査」結果〜「外部検定」未受験者は中学で6割、高校で5割(2017年01月17日)
- 廃校の発生数とその活用状況を把握する実態調査を実施~文部科学省(2017年01月16日)
- 東京都オリンピック・パラリンピック教育推進支援事業にて教育プログラムを開始
- スマホがそばに置いてあるだけで注意を損なうことを立証~北海道大学(2017年01月12日)
- 環境・貧困問題に取り組むグローバル人材の育成を目指して 教委・大学を支援【文科省 グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業】
- 過去40年間の理系女子の動向を調査~旺文社(2017年01月11日)
- 一億総活躍社会実現のための奨学金事業の大幅拡充~文部科学省(2017年01月10日)
- 子どもにさせたい習い事ランキング1位に「プログラミング教室」 スマホ・タブレットを使った学習も調査
- 小中学校をネットショッピングで支援 日用品の購入や宿泊予約でも【ウェブベルマーク活動】
- ワコム「アクティブES™」と「Microsoft Pen」の両方式に対応したスタイラスペン発売へ(2017年01月07日)
- アクティブ・ラーニングを支援するツール〝Huddle Space〟(2016年12月30日)
- 情報を得るために参考にし、信頼するソースは?年代による違いは?(2016年12月29日)
- AIU高校生向け渡米プログラムの参加者募集中です(1/31募集締め切り)(2016年12月28日)
- 健全な教養を育成するために学校図書館の整備充実へ~文部科学省
- 平成29年度の全国学力・学習状況調査のリーフレット 文部省より公開
投稿者 kksblog : 2017年01月17日 06:11