●情報を得るために参考にし、信頼するソースは?年代による違いは? (2016年12月29日)
株式会社ジャストシステムは、「メディア・リテラシー」に関する実態調査を行いました。調査対象は全国の10〜60代の男女1320名、調査はジャストシステムのセルフ型ネットリサーチ「Fastask(ファストアスク)」で行われました。
この調査結果によると、政治・経済に関する情報について、若年層ほどテレビや新聞といったメディアへの信頼感が低く、ネットの情報を信頼する傾向があることがわかりました。
政治や経済について調べる際に参考にする情報源として、全体的に「参考にする」との回答が多かったのは「テレビ(NHK)」「新聞(全国紙)」「テレビ(NHK以外の民放各局)」で、20〜30%でした。しかしこの結果を年代別に詳しく見てみると、30代以下と40代以上で違いが見られます。
新聞を「よく参考にするし、信頼している」と答えた人の割合は、20代と30代では18.8%だったのに対し、40代は27.4%、50代41.4%、60代は42.3%と、年代が高くなるにつれ参考にする頻度、信頼度が高くなる傾向にありました。さらに「よく参考にするが、信頼していない」という回答が10代では10.0%、20代は8.0%と、40代以上よりかなり多くなっています。
インターネットのニュースサイトは、利用している割合に年代差はあまり見られませんが、ニュースキュレーションサイト、SNSになると若年層と上の年代で違いが見られます。10代、20代で「参考にする」と答えた割合が高く、また「信頼する」との回答も多いようです。
また「新聞社やテレビ局などによって、同じニュースであってもメディアにより表現や報道のされ方が違うということを理解しているか」にという質問について、10代の4割がそのことを理解しており、常に複数の視点からニュースや情報を理解するようにしている、と回答しています。
若い世代が紙媒体から離れていることを嘆く声も聞かれますが、新聞を読む機会は少なくても、ネットに大量に流れている情報を上手く使って、物事を読み解く力をつけているのかもしれないですね。
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投稿者 kksblog : 2016年12月29日 11:53