●自ら危険を予想し、回避する力を育てる情報モラル教育教材を公開 (2016年12月21日)
LINE株式会社が、ネット上のコミュニケーショントラブル根絶に向けた情報モラル教育教材『「楽しいコミュニケーション」を考えよう!「リスクの見積り」編』を公開しました。
青少年のインターネット利用の増加に伴い、学校現場や家庭においては、主に、ネットいじめにつながるようなコミュニケーションに関するトラブル、炎上や個人情報の特定につながるような写真の公開や、依存につながるようなインターネットやゲームの使いすぎに対する指導が課題となっています。
これらの課題に対して、LINE株式会社は、2014年に、単にトラブル事例の知識を伝えるだけではなく、子どもたちに「当事者としての自覚」を促すことを目的とした情報モラル教育教材『「楽しいコミュニケーション」を考えよう!』を公開。その翌年には、基本編、悪口編、写真編、使いすぎ編の4つのカード教材を公開し、全国の学校で活用されています。また、学校や教育機関でのワークショップ授業・講演活動等もこれまでに累計3,000件以上実施しています。
青少年にとってLINEが最も身近なインターネットサービスの1つとなっている状況を踏まえ、このたび公開した新教材では、「当事者としての自覚」の次のステップとして、自ら危険(リスク)を予想し、それらを回避する力を育てる「リスクの見積り」をテーマとした教材を開発。
対象年齢は中学生から高校生。パッケージ内容はスライド教材、カード、ワークシート、指導用ガイドブックです。ワークで使用するカードでは、LINEのグループトークの内容を見ながらリスクを判断していく形式となっており、より現実に近いシチュエーションでどう判断し、どう感じるのかを体験できる形となっています。安全工学の分野で研究されるKYT(危険予知/危機予測トレーニング)の手法を取り入れ、子どもたちがネット上のコミュニケーションに起因する危険を予想し、それがどの程度危険なのかというリスクの見積もり力を高めるワークを行うことで、それらを回避する力を育てる内容になっています。インターネット上からダウンロードしてすぐに授業できます。
大学の研究機関や東京都および神奈川県の教育委員会と協力して「青少年におけるネット利用実態把握を目的とした全国調査したところ、LINEを利用している中学生は68%以上、高校生は97%以上にのぼることが判明しています。使用の制限だけでなく、楽しいコミュニケーションツールのひとつとして上手に利用できるように導いていく必要がありますね。
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投稿者 kksblog : 2016年12月21日 00:19