●温かみのある「木の学校」 学校施設への木材利用状況についての調査結果発表 (2016年12月02日)
文部科学省では、公立学校施設における木材の利用状況について調査を実施しています。このたび、平成27年度における木材利用状況がとりまとめられ、公表されました。調査対象は全国の公立学校施設で、木造施設の整備状況および非木造施設における内装木質化の状況、木の学校の木材使用量について調べています。
これによると、平成27年度の新しく建築された学校施設の内、70.6%が木材を使用し、うち、木造施設は17.3%です。小中学校については、74.7%で木材をしよう、 うち木造施設は16.2%でした。また平成27年度に整備された木造施設では、使用された木材の内83.3%が国産材でした。
学校施設への木材利用は、さまざまな効果や意義を持つとして推進されています。木材の持つ柔らかで温かみのある感触や、優れた調湿校菜による、豊か他で快適な学習環境を形成し、学習環境の改善につながり、さらに森林の保全、地域の産業や地球環境問題などについて学習する教材としての活用にもなります。
地域によって事情は異なりますが、地域材や地場の職人の活用ができれば、地域経済の活性化や地場産業の振興になります。また、学校づくりを通じた、地域とのコミュニティ形成や文化の継承の機会の提供にもつながります。
文部科学省が行っている木材利用推進の取り組みは、木造校舎の整備や内装の木質か煮対する国庫補助、木の学校づくり泉堂事業の実施、木材を活用した学校施設に関する講習会の開催、学校施設へ木材を活用するための手引き書及びパンフレットの作成・配布、木造校舎の構造設計基準(JIS A 3301)の改正、木材利用促進に関する通知の発出、といったことを行っています。
国内の林業が衰退していると言われている中、学校等の公共施設に国産の木材を利用することで、日本の林業や森林が元気になる効果も期待できそうですね。子どもたちにとっても、校舎が学校を好きになるきっかけになってくれるかもしれません。
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投稿者 kksblog : 2016年12月02日 10:28