●平成29年度の全国学力・学習状況調査のリーフレット 文部省より公開 (2016年12月28日)
文部科学省は、平成29年度全国学力・学習状況調査のリーフレットをホームページに公表しました。平成29年度の調査は、平成29年4月18日(火)に実施される予定となっています。調査対象は例年通り、国・公・私立学校の小学校第6学年、中学校第3学年、原則として全児童生徒です。
全国学習学力調査は、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てること、取り組みを通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立すること。こうした目的を持って行われるものです。
調査内容は「教科に関する調査」と「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」があります。教科に関する調査は、国語と算数・数学の2教科、そしてそれぞれ「主として『知識』に関する問題」と「主として『活用』に関する問題」が出題されます。「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」は児童生徒に対する調査と、学校に対する調査があります。
さらに無作為に抽出された公立学校において、本体調査を受けた児童生徒の保護者を対象に、「保護者に対する調査」も行われます。家庭状況と児童生徒の学力等の関係について分析するために、児童生徒の家庭における状況、保護者の教育に関する考え方等に関して調査することが目的です。抽出数は全国で小学校1200校程度、中学校800校程度を予定しており、平成29年5月の期間中、調査の対象となった学校が実施可能な期間に行われます。
この調査により得られた結果により、全国的な児童生徒の学力や学習状況の把握をし、その分析から教育の成果と課題などを検証します。さらにそこから教育及び教育施策の改善に結びつけます。国、教育委員会、学校がそれぞれの管轄において、教育の改善に向けた取組を推進していきます。
この調査の結果から、都道府県や市区町村、学校ごとの成績争いの意識が生じるなど弊害の報告もありますが、調査の目的や活用の展望にもあるように、教育の現状の問題点を洗い出し改善することが最も大切なことです。点数に一喜一憂するのではなく、結果を活かしていかなければなりませんね。
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投稿者 kksblog : 2016年12月28日 18:56