●いじめに正面から向き合う「考え、議論する道徳」への転換に向けて (2016年11月28日)
文部科学大臣が、11月18日付で、“いじめに正面から向き合う「考え、議論する道徳」への転換に向けて”のメッセージを発信しました。
平成30年度から全面実施となる「特別の教科 道徳」の充実が、いじめの防止に向けて大変重要であるとしています。
現実のいじめの問題に対応できる資質・能力を育むためには、「あなたならどうするか」を真正面から問い、自分自身のこととして、多面的・多角的に考え、議論していく「考え、議論する道徳」へと転換することが求められています。 このため、道徳の授業を行う先生には、道徳の授業の中で、いじめに関する具体的な事例を取り上げて、児童生徒が考え、議論するような授業を積極的に行うことが望まれます。
いじめやいじめにつながる具体的な問題場面について、例えば、
・どのようなことが、いじめになるのか。
・なぜ、いじめが起きるのか。
・なぜ、いじめはしてはいけないのか。
・なぜ、いじめはいけないと分かっていても、止められなかったりするのか。
・どうやって、いじめを防ぐこと、解決することができるのか。
・いじめにより生じた結果について、どのような責任を負わなくてはならないのか。
といったことについて、自分のこととして考え、議論して学ぶことが大切であると考えます。こうした学びは、いじめという問題だけではなく、道徳教育の目標である「自己の生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養う」ことそのものにつながるものであると思われます。
文部科学省では、道徳教育の充実のための資料等をホームページ上で提供する「アーカイブセンター(仮称)」を設け、
・「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となる実践事例集(映像資料など)
・道徳や特別活動等で活用できる、いじめの具体的な事例から考え、議論する教材
などを、順次公開し、各学校の取組を後押ししていきます。
また、「考え、議論する道徳」への転換の趣旨について、広く知ってもらうため、
・各都道府県等が行う独自教材作成、研究協議会等への支援
・全国7会場での道徳教育指導者養成研修(独立行政法人教員研修センターとの共催)
・道徳の特別の教科化についての保護者向けリーフレットの作成、配布
なども進めていきます。
道徳教育の充実で、いじめの加害者にも、被害者にも、傍観者にもしないために、「いじめは許されない」ことをしっかりと学べるようにすることがつながることが必要です。
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投稿者 kksblog : 2016年11月28日 11:42