●これからの学校図書館の役割と整備充実について~文部科学省 (2016年10月24日)
文部科学省は、学校図書館の運営に係る基本的な視点や学校司書の資格・養成等の在り方に関して検討するため、「学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議」を設置し、審議を行ってきました。このたび、本調査研究協力者会議において「これからの学校図書館の整備充実について(報告)」を取りまとめ、公表しました。
これからの学校図書館は、読書活動における利活用に加え、授業における様々な学習における利活用を通じて、子どもたちの言語能力、情報活用能力等の育成を支え、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニングの視点からの学び)を効果的に進める基盤としての役割が重要とされています。そこで、学校図書館に期待されている役割を果たすために、図書館資料の充実と、司書教諭及び学校司書の配置充実やその資質能力の向上の双方が重要とされます。
現状における課題としては、小学校における外国語教育、特別支援教育や外国人児童生徒に対する対応、主権者教育の推進など新たなニーズに応えられる図書館資料の整備が挙げられています。社会の変化や学問の進展により誤った情報を記載している図書がそのまま置かれていたりする状況も一部にあり、図書館資料の適切な廃棄・更新を行うこと必要です。また、学校司書が保有する資格や知識・技能等の状況は様々であり、その養成等の在り方が課題です。
具体的な方策としては、学校図書館の整備充実を図るため、学校図書館の運営上の重要な事項について、教育委員会や学校等にとって参考となるよう、その望ましい在り方を示す「学校図書館ガイドライン」を作成します。また、学校司書に求められる知識・技能を整理した上で、それらの専門的知識・技能を習得できる望ましい科目・単位数等を示す「学校司書のモデルカリキュラム」を作成します。
今後求められる取組は、学校図書館ガイドライン及び学校司書のモデルカリキュラムの周知や普及、学校図書館の充実に向けた施策の推進です。これからの学校図書館の役割を考え、整備充実が進むことが望まれますね。
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投稿者 kksblog : 2016年10月24日 23:35