●学校図書館図書標準を達成している学校の割合は未だ十分ではない状況 (2016年10月17日)
文部科学省が、平成28年度『学校図書館の現状に関する調査』を実施し、その結果を公表いたしました。
学校図書館への司書教諭や学校司書の配置状況、図書の整備状況、読書活動の状況等を調査。調査対象は小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、義務教育学校及び中等教育学校です。
学校司書を配置している学校の割合は、小・中・高等学校でそれぞれ59.2%、58.2%、66.6%で、前回より増加していました。学校司書とは、専ら学校図書館に関する業務を担当する職員をいい、教員ボランティアについては除いています。
学校図書館図書標準を達成している学校の割合は小・中学校でそれぞれ66.4%、55.3%で、前回より増加しているものの、その割合は未だ十分ではない状況でした。小学校19,604校で、蔵書冊数は約1億7,487万冊、中学校9,427校で約1億167万冊、高等校3,509校で約8,349万冊でした。
百科事典や図鑑など共通教材の配備状況は、小・中・高等学校でそれぞれ95.0%、94.1%、96.3%、新聞を配備している学校の割合は、それぞれ41.1%、37.7%、91.0%で、前回より増加していました。蔵書をデータベース化している学校の割合は、順に73.9%、72.7%、91.3%でした。
読書活動については、全校一斉読書活動の実施状況は、小・中・高等学校でそれぞれ97.1%、88.5%、42.7%。地域との連携に関わる取組の状況については、ボランティアを活用している学校の割合は、小・中・高等学校でそれぞれ81.4%、30.0%、2.8%、公共図書館との連携をしている学校の割合は、それぞれ82.2%、57.5%、51.1%でした。
調査結果は、学校図書館に関する行政上の参考とします。学校図書館の充実から、子どもたち自らによる読書活動がさらに活発化されるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2016年10月17日 19:25